スプレッドシートのIMPORTXML関数

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Google スプレッドシートには、外部の Web ページからデータを取得するための非常に強力な関数があります。それが IMPORTXML 関数です。この関数を使用することで、Web ページから HTML や XML 形式のデータを取得し、スプレッドシートにインポートすることができます。

IMPORTXML 関数を使用するには、URL と取得したいデータの XPath を指定する必要があります。XPath は、XML や HTML ドキュメント内の要素を特定するための言語です。

例えば、次のように使用します。

=IMPORTXML(“https://www.example.com”, “//title”)

これは、https://www.example.com の Web ページの title 要素を取得します。

IMPORTXML 関数は、Web ページからデータを取得するだけでなく、さまざまな形式のデータをインポートすることもできます。例えば、RSS フィードや Google Search 結果などを取得することができます。

これらの使用例を見てもらえばわかるように、IMPORTXML 関数は非常に柔軟性があり、様々な用途に使用できます。

スクレイピングの代替手段としての IMPORTXML

スクレイピングとは、Web ページからデータを取得することを指します。スクレイピングは、Web ページの HTML コードを解析してデータを抽出することで行われます。

IMPORTXML 関数は、スクレイピングの代替手段としても利用することができます。スクレイピングは、Web サイトの HTML コードを解析するためにプログラミングスキルが必要ですが、IMPORTXML関数は、XPath という簡単な言語を使用するため、プログラミング経験がなくても簡単にデータを取得することができます。

また、スクレイピングはサイトの許可を得ずにデータを取得することができるため、違法になる可能性がありますが、IMPORTXML 関数は公式の関数なので、問題なくデータを取得することができます。

IMPORTXML 関数の使用例

ニュースのタイトルを取得する

次の例は、Yahoo ニュースのトップニュースのタイトルを取得する方法です。

=IMPORTXML(“https://news.yahoo.co.jp/”, “//ul[@class=’topics’]//li/a/text()”)

これは、Yahoo ニュースのトップニュースのタイトルを取得するために、XPath を使用しています。

Amazon の商品価格を取得する

次の例は、Amazon の商品の価格を取得する方法です。

=IMPORTXML(“https://www.amazon.co.jp/dp/B08B9XRJH7”, “//span[@class=’a-price-whole’]”)

これは、Amazon の商品の価格を取得するために、XPath を使用しています。

Twitter のフォロワー数を取得する

次の例は、Twitter のフォロワー数を取得する方法です。

=IMPORTXML(“https://twitter.com/username”, “//span[@class=’ProfileNav-value’]”)

これは、Twitter のフォロワー数を取得するために、XPath を使用しています。

まとめ

IMPORTXML 関数は、Google スプレッドシートにおいて非常に強力な関数であり、Webページからデータを取得するためのスクレイピングの代替手段としても利用することができます。XPath を使うことで、簡単にデータを取得することができます。

しかしながら、IMPORTXML 関数には制限があります。ひとつは、1 回の呼び出しで取得できるデータの量が少ないことで、大量のデータを取得する場合は、複数回呼び出す必要があります。また、取得するWebページによってはXPathが取得できないこともあります。

そのため、IMPORTXML 関数を使用する際は、目的に合ったXPathを選び、取得できるデータの量を考慮する必要があります。

スプレッドシートでのデータ分析

IMPORTXML 関数を使用することで、Web上の様々なデータをスプレッドシートに取り込むことができます。そして、スプレッドシートに取り込んだデータを分析することで、ビジネスに役立つ情報を得ることができます。

例えば、Amazonの商品の価格動向を調べることで、販売戦略を立てることができます。また、Twitterのフォロワー数を調べることで、ブランドの人気度を測ることができます。

まとめ

IMPORTXML 関数は、Google スプレッドシートにおいて非常に強力な関数であり、Web上の様々なデータをスプレッドシートに取り込むことができます。そして、スプレッドシートに取り込んだデータを分析することで、ビジネスに役立つ情報を得ることができます。

本記事では、IMPORTXML 関数の基本的な使い方から、実際にデータを取得し、分析する例を紹介しました。しかしながら、IMPORTXML 関数には制限もありますので、使用する際は目的に合ったXPathを選び、取得できるデータの量を考慮することが重要です。

さらに、IMPORTXML関数だけではなく、スプレッドシートには他にもデータ取得・分析に便利な関数があります。例えば、IMPORTHTML関数やIMPORTRANGE関数などです。

スプレッドシートは、データ取得・分析・可視化に強力なツールであり、ビジネスにおいて活用することで、有益な情報を得ることができます。本記事を参考に、スプレッドシートを活用して、ビジネスを成功に導きましょう。

この記事を書いた人

家電販売員・WEBコンサルタントを経験した知識を活かしてもっと日本のITリテラシーを高めるお手伝いがしたいガジェットオタク。
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