2.セルや行列の操作

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Googleスプレッドシートを使用すると、さまざまな方法でセルや行列を操作できます。データの入力や編集、計算式の作成、書式設定、ソート、フィルター処理など、操作する方法は多岐にわたります。また、複数のセルや行列をまとめて操作することもできます。この記事では、Googleスプレッドシートでセルや行列を操作するための基本的なテクニックや便利な機能を紹介していきます。

セルの基本的な操作方法

Googleスプレッドシートでは、データを入力したり、編集したり、計算式を作成したりするために、セルを操作する必要があります。この章では、Googleスプレッドシートでセルを基本的に操作する方法について説明します。セルにデータを入力する方法、セルの値を編集する方法、計算式を作成する方法、セルをコピー・貼り付けする方法について、順に説明していきます。

1-1. セルにデータを入力する方法

Googleスプレッドシートでセルにデータを入力するには、以下の手順を実行します。

  1. 入力したいセルをクリックします。
  2. キーボードから入力したいデータを入力します。

また、以下のような方法でもセルにデータを入力できます。

  • 数値や日付などの特定の種類のデータを入力する場合、その種類に応じたショートカットキーを使用します。たとえば、Ctrl + Shift + ; を押すと、現在の日付が入力されます。
  • 関数を使用してセルにデータを入力する場合、= を入力してから、関数名と引数を入力します。

入力したデータは、セルに自動的に格納されます。セルに入力した内容を編集するには、セルをダブルクリックして編集モードに入ります。また、セルを選択した状態で F2 キーを押すことでも編集モードに入ることができます。

1-2. セルの値を編集する方法

Googleスプレッドシートで、セルの値を編集するには、以下の手順を実行します。

  1. 編集したいセルをダブルクリックします。または、編集したいセルを選択して F2 キーを押します。
  2. カーソルキーまたはマウスを使用して、編集したい箇所にカーソルを移動します。
  3. キーボードを使用して、新しい値を入力します。
  4. Enter キーを押すか、編集ウィンドウの外側をクリックして編集を終了します。

また、以下のような方法でもセルの値を編集できます。

  • 編集したいセルを選択して、セル内で直接編集できるバーに入力します。この方法は、セルの内容が数値や文字列など、編集したい内容が少ない場合に便利です。
  • セルを選択した状態で、右クリックして [編集] を選択します。この方法は、複数のセルの内容を編集する場合に便利です。

編集した値は、セルに自動的に反映されます。

1-3. セルに計算式を作成する方法

Googleスプレッドシートで、セルに計算式を作成するには、以下の手順を実行します。

  1. 入力したいセルをクリックします。
  2. =(イコール)を入力します。これは、数式を入力するための記号です。
  3. 数式を入力します。たとえば、A1 と B1 の和を計算する場合、=A1+B1 と入力します。
  4. Enter キーを押すか、計算式入力後に別のセルをクリックすることで、計算結果が表示されます。

また、以下のような方法でもセルに計算式を作成できます。

  • 関数を使用して、複雑な計算式を作成することができます。たとえば、SUM 関数を使用して、複数のセルの合計を計算することができます。
  • セル参照を使用して、他のセルに基づいた計算式を作成することができます。たとえば、A1 に入力した値に応じて、A2 に自動的に計算結果を表示することができます。

Googleスプレッドシートは、自動的に計算結果を更新するため、関連するセルの値が変更された場合でも、自動的に計算式を再評価します。

1-4. セルをコピー・貼り付けする方法

Googleスプレッドシートで、セルをコピー・貼り付けするには、以下の手順を実行します。

  1. コピーしたいセルまたはセル範囲を選択します。
  2. コピーしたいセルまたはセル範囲を右クリックし、「コピー」をクリックします。または、Ctrl+C(Windows)またはCommand+C(Mac)キーを押します。
  3. データを貼り付けたいセルまたはセル範囲を選択します。
  4. 貼り付けたいセルまたはセル範囲を右クリックし、「貼り付け」をクリックします。または、Ctrl+V(Windows)またはCommand+V(Mac)キーを押します。

また、以下のような方法でもセルをコピー・貼り付けできます。

  • コピーしたいセルまたはセル範囲を選択して、Ctrl+C(Windows)またはCommand+C(Mac)キーを押します。その後、貼り付けたいセルまたはセル範囲を選択して、Ctrl+V(Windows)またはCommand+V(Mac)キーを押します。
  • セルを右クリックして、「コピー」または「切り取り」を選択し、その後、貼り付けたいセルを右クリックして、「貼り付け」を選択します。

Googleスプレッドシートでは、コピー・貼り付けを行うと、コピーしたセルの数式や書式も一緒にコピーされるため、効率的にデータを転記できます。

行列の操作方法

Googleスプレッドシートでは、セルだけでなく、行や列を操作することもできます。行や列を操作することで、データを整理したり、計算式を効率的に作成したりすることができます。たとえば、行や列を挿入して、データの追加スペースを作成することができます。また、行や列を削除して、不要なデータを簡単に取り除くことができます。このテーマでは、Googleスプレッドシートで行列を操作する方法を解説します。

2-1. 行の挿入・削除する方法

Googleスプレッドシートで行を挿入・削除する方法は以下の通りです。

行の挿入

  1. 挿入したい行の下にある行を選択します。
  2. 右クリックメニューから「行を挿入」を選択します。または、キーボードの「Ctrl」+「Shift」+「+」(プラス記号)を押します。

行の削除

  1. 削除したい行を選択します。
  2. 右クリックメニューから「行を削除」を選択します。または、キーボードの「Ctrl」+「-」(マイナス記号)を押します。

また、複数の行を同時に挿入・削除することもできます。複数の行を挿入する場合は、挿入したい行を選択して、右クリックメニューから「複数行を挿入」を選択します。複数の行を削除する場合は、削除したい行を選択して、右クリックメニューから「複数行を削除」を選択します。

行を挿入・削除することで、データの追加や不要なデータの削除を簡単に行うことができます。また、挿入した行には、既存の行と同じ書式が適用されるため、データを整理しやすくなります。

2-2. 列の挿入・削除する方法

Googleスプレッドシートで列を挿入・削除する方法は以下の通りです。

列の挿入

  1. 挿入したい列の右にある列を選択します。
  2. 右クリックメニューから「列を挿入」を選択します。または、キーボードの「Ctrl」+「Shift」+「+」(プラス記号)を押します。

列の削除

  1. 削除したい列を選択します。
  2. 右クリックメニューから「列を削除」を選択します。または、キーボードの「Ctrl」+「-」(マイナス記号)を押します。

また、複数の列を同時に挿入・削除することもできます。複数の列を挿入する場合は、挿入したい列を選択して、右クリックメニューから「複数列を挿入」を選択します。複数の列を削除する場合は、削除したい列を選択して、右クリックメニューから「複数列を削除」を選択します。

列を挿入・削除することで、データの追加や不要なデータの削除を簡単に行うことができます。また、挿入した列には、既存の列と同じ書式が適用されるため、データを整理しやすくなります。

2-3. 行や列をまとめて操作する方法

Googleスプレッドシートでは、複数の行や列をまとめて選択し、操作を行うことができます。この機能を使うことで、データを一括で変更することができます。

複数の行や列を選択する方法は以下の通りです。

  1. 操作したい行や列の先頭にある番号やアルファベットをクリックし、選択します。
  2. Shiftキーを押しながら、選択したい行や列の末尾にある番号やアルファベットをクリックします。または、マウスをドラッグして範囲を選択します。

複数の行や列を選択した後、以下の操作を行うことができます。

  • 行や列を削除する
  • 行や列の幅や高さを変更する
  • 行や列を挿入する
  • 行や列の書式を変更する
  • 行や列をコピーして貼り付ける

これらの操作を行うことで、複数の行や列を効率的に操作することができます。また、複数の行や列をまとめて選択することで、データの整理や処理を効率化することができます。

セルや行列の書式設定方法

Googleスプレッドシートでは、セルや行列の書式設定を行うことができます。書式設定を行うことで、データの見やすさや整合性を高めることができます。例えば、日付や時間の書式設定を行うことで、データの表示がわかりやすくなります。また、通貨の書式設定を行うことで、数値の単位が表示されるようになります。

このテーマでは、Googleスプレッドシートでセルや行列の書式設定を行う方法について解説していきます。具体的には、以下の内容について説明します。

  • セルの書式設定方法
  • 行列の書式設定方法
  • 日付や時間の書式設定方法
  • 通貨や数値の書式設定方法
  • パーセンテージの書式設定方法
  • テキストの書式設定方法

これらの内容をマスターすることで、Googleスプレッドシートを使ってデータを見やすく整理することができます。

3-1. テキストや数値の書式設定方法

Googleスプレッドシートでは、セルに入力されたテキストや数値の書式を設定することができます。書式設定を行うことで、セルの値が見やすくなり、データの整合性が高まります。例えば、数値を通貨の形式で表示することで、数値の単位が明確になります。

以下では、Googleスプレッドシートでテキストや数値の書式設定を行う方法について説明します。

  1. セルを選択します。
  2. ツールバー上の「書式」をクリックします。
  3. 書式設定を行いたい項目を選択します。例えば、「通貨」を選択すると、セルの値を通貨の形式で表示することができます。
  4. 設定したい書式を選択します。例えば、「日本円」を選択すると、セルの値が日本円の単位で表示されます。
  5. 設定が完了したら、「適用」をクリックして設定を反映させます。

また、独自の書式を作成することもできます。以下は、独自の書式を作成する方法です。

  1. セルを選択します。
  2. ツールバー上の「書式」をクリックします。
  3. 書式設定を行いたい項目を選択します。
  4. 「ユーザー定義」を選択します。
  5. セルに表示したい書式を入力します。例えば、「#.#%」を入力すると、数値がパーセンテージ形式で表示されます。
  6. 設定が完了したら、「適用」をクリックして設定を反映させます。

これらの方法を使って、テキストや数値の書式設定を行うことができます。

3-2. セルの色や罫線の設定方法

Googleスプレッドシートでは、セルの色や罫線を設定することができます。これらの設定を行うことで、セルの外観を変更し、データを見やすくすることができます。

以下では、Googleスプレッドシートでセルの色や罫線を設定する方法について説明します。

  1. セルまたは範囲を選択します。
  2. ツールバー上の「書式」をクリックします。
  3. 「セルの色」を選択します。
  4. 塗りつぶしの色を選択します。例えば、セルを赤く塗りつぶしたい場合は、赤色を選択します。
  5. 設定が完了したら、「適用」をクリックして設定を反映させます。

罫線の設定方法も同様に行います。

  1. セルまたは範囲を選択します。
  2. ツールバー上の「書式」をクリックします。
  3. 「罫線」を選択します。
  4. 罫線の種類を選択します。例えば、外枠だけを表示する場合は、上下左右の外枠だけを選択します。
  5. 罫線の太さを設定します。例えば、太い罫線を表示したい場合は、太さを設定します。
  6. 罫線の色を設定します。例えば、赤い罫線を表示したい場合は、赤色を選択します。
  7. 設定が完了したら、「適用」をクリックして設定を反映させます。

これらの方法を使って、セルの色や罫線の設定を行うことができます。

便利な機能

Googleスプレッドシートには、日々の作業をより効率的に行うための様々な便利な機能が搭載されています。ここでは、その中でも特におすすめの機能を紹介します。これらの機能を使いこなすことで、作業効率を大幅にアップさせることができます。

5-1. 数式の自動入力機能

Googleスプレッドシートには、数式の自動入力機能があります。この機能を使うと、数式の繰り返し入力が簡単になります。例えば、セルA1に1、セルA2に2、セルA3に3を入力した場合、セルA4に「=SUM(A1:A3)」と入力することで、自動的に1から3までの数値を合計する数式が入力されます。これにより、数式の入力ミスを防ぎ、作業の効率を大幅に向上させることができます。

5-2. ショートカットキーの活用方法

Googleスプレッドシートには、多くのショートカットキーが用意されています。これらのショートカットキーを使うことで、マウスを使わずに作業を効率的に行うことができます。例えば、「Ctrl+C」でコピー、「Ctrl+V」で貼り付け、「Ctrl+Z」で取り消し、「Ctrl+F」で検索、「Ctrl+A」で全選択など、便利なショートカットキーがたくさんあります。ショートカットキーを覚えて使いこなすことで、よりスピーディな作業が可能となります。

5-3. 関数の使い方

Googleスプレッドシートには、様々な種類の関数が用意されています。これらの関数を使うことで、データの加工や集計を簡単に行うことができます。例えば、「SUM」関数を使うことで、範囲内の数値の合計を求めることができます。「AVERAGE」関数を使うことで、範囲内の数値の平均を求めることができます。また、「IF」関数を使うことで、条件に基づいて値を返すことができます。

関数を使うには、関数名と引数を指定する必要があります。引数は関数に渡すデータのことで、関数によって引数の数や種類が異なります。関数の入力方法は、セルに直接入力する方法や、関数ウィザードを使って入力する方法があります。関数を使いこなすことで、効率的なデータ処理が可能となります。

関数についてもっと詳しく知りたい方は関数に関する記事をお読みください。

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ステップ2の2.セルや行列の操作は以上です。次回はフィルタや並べ替え機能を学びます。