スプレッドシートには、様々な関数が用意されていますが、特に「WORKDAY」関数は、日付計算において非常に便利です。この記事では、「WORKDAY」関数の使用方法について説明します。
WORKDAY関数とは
「WORKDAY」関数は、指定した日付から指定した日数分の日付を返す関数です。ただし、休日は除外されます。つまり、休日に該当する日付は、計算に含まれないということです。
使用方法
「WORKDAY」関数は、次の式のように記述します。
start_date
: 計算を開始する日付を指定します。days
: 計算する日数を指定します。正の数を指定すると未来の日付を返し、負の数を指定すると過去の日付を返します。holidays
: 休日のリストを指定します。これは、別のセルに格納された日付のリストです。
例えば、今日が2022年1月1日で、5日後の休日を求めたい場合は、次のように記述します。
この場合、A1セルには「2022年1月1日」が入力されているとします。
例
日付(A1セル) | 計算日数(B1セル) | 結果(C1セル) |
---|---|---|
2022/1/1 | 5 | 2022/1/6 |
2022/1/1 | -5 | 2021/12/27 |
上記のように、「WORKDAY」関数を使用することで、休日を除外した結果を取得することができます。
また、休日を特定のセルに記入しておくことで、それらの日付も除外することができます。例えば、休日が「D1」セルから「D10」セルに記入されている場合は、次のように記述します。
休日を除外する場合の注意点
「WORKDAY」関数を使用する場合、休日を除外するためには、休日のリストを用意する必要があります。そのため、休日のリストを作成するためには、時間をかける必要があります。
また、「WORKDAY」関数は、日本の国民の祝日や地域によって異なる休日を除外することができません。そのため、休日のリストを作成する際は、自分が所属する地域や業界などに応じて、休日を設定する必要があります。
休日を除外しない場合
「WORKDAY」関数を使用しなくても、日付の計算はできます。その場合は、「DATE」関数を使用することで、日付の計算を行うことができます。「DATE」関数は、次の式のように記述します。
year
: 年を指定します。month
: 月を指定します。day
: 日を指定します。
例えば、今日が2022年1月1日で、5日後の日付を求めたい場合は、次のように記述します。
WORKDAY関数の使用例
- 2022年1月1日から5日後の日付を求める
=WORKDAY(A1,5)
- 2022年1月1日が日曜日なので、2022年1月6日が結果となります。
- 2022年1月1日から30日後の日付を求める(休日を除外)
=WORKDAY(A1,30,D1:D10)
- D1からD10セルには休日が記入されているとします。
- 2022年1月1日から30日後が休日になるため、30日後に休日を除いた日付が結果となります。
WORKDAY関数のメリット
- 休日を除外することができるため、ビジネスシーンなどで有用です。
- 実際の日数を考慮して計算するため、結果が正確です。
WORKDAY関数のデメリット
- 休日を除外するためには、休日リストを用意する必要があります。
- 日本の国民の祝日や地域によって異なる休日を除外することができません。
WORKDAY関数とDATE関数の比較
関数 | メリット | デメリット |
---|---|---|
WORKDAY | 休日を除外することができる | 休日リストを用意する必要がある |
DATE | 休日を除外する必要がない | 実際の日数を考慮しない |
上記の比較から、ビジネスシーンなどでは「WORKDAY」関数を使用することが望ましいです。しかし、休日を考慮する必要がない場合は、「DATE」関数を使用することでも問題ありません。
以上が、スプレッドシートの「WORKDAY」関数について詳しく説明しました。「WORKDAY」関数は、休日を除外して実際の日数を考慮して計算することができるため、ビジネスシーンなどで有用です。ただし、休日リストを用意する必要があり、日本の国民の祝日や地域によって異なる休日を除外することができません。休日を考慮する必要がない場合は、「DATE」関数を使用することでも問題ありません。
この記事を参考にして、スプレッドシートで「WORKDAY」関数を使用してみてください。
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